2011年06月18日 23:18
名刺の印象
参考:内藤忍の公式ブログ
講演会の後の懇親会や、知り合いの方から誘われるパーティなどで、名刺交換をさせていただく機会があります。100名以上の方が集まるような会場では、一人一人の方とじっくりお話できる訳ではなく、どうしても次々別の方と名刺を交換する。そんな展開になります。
会が終わった翌日に、頂いた名刺を再度見るのですが、申し訳ないことにどうしてもお名前と顔が一致しない方と、鮮明に覚えている方に分かれてしまうのです。
恐らく私がお渡しした名刺も同じように、覚えられていないこともあるのだと思います。
名刺交換とはせっかくの、知り合いになるチャンス。何とか次の日に思いだしてもらえる名刺にしなければなりません。
まず、名刺を工夫すると印象が強くなります。私が頂いた名刺では、右上と左下に切り込みが入っていて変形したものや、動物の顔の透かしが入ったものがありました。また、肩書きがユニークだったり、著書や顔写真が入っていると覚えやすくなります。
最近は個人の名刺と会社の名刺を2枚持っている人もいますが、説明がややこしくなるので1枚にまとめた方が良いでしょう。そして、個人で作る名刺は手作りの安っぽいものではなく、デザインや紙質にこだわるべきです。
名刺自体にこだわることも大切ですが、本人のキャラクターも重要です。その時に、大切なことは、自分が相手にとってどんな価値があるのかを伝えることだと思います。何か自分に特技があるなら、それが相手にどんなメリットをもたらすのか考えて、伝えてみる。
例えば私なら、本を出したい人なら出版社の編集の方を紹介できますとか、お金に興味があるなら投資のことを教えられますとか、ビジネス書作家の知り合いを紹介できます、といった具合です。何でも良いので相手が必要なものを提供するのです。それは、直接的なメリットでなくても、一緒にいて面白いとか、いい人そうとか、礼儀正しいとか、そういうことでも響くことがあるのです。
相手から興味を持ってもらえるように、こちらが提供できることを考えて伝える。そうすることによって、またコンタクトしたい人ということで覚えてもらうことができるようになるのです。
せっかくの集まりに行っても、普通の名刺をたくさんの人にばらまいてみても、チャンスをつかむことができません。人が集まる場で、自分を覚えてもらうためには、どうしたら良いか、戦略を立てておくことが重要だと思います。